校長講話 3月(全校朝会で話す予定でした)

世界で一番美しい言葉 ~「ありがとう」で みんな幸せに~

みなさん、おはようございます。

第3学期、いえ、令和元年度も残り17日間、6年生は15日間となりました。

みなさん、前向きに生活できていますか。今年1年かけて取り組んだ「あいさつ」に心を込めてできていますか。

さて、みなさんは、「『世界で一番美しい言葉』は何でしょう。」と聞かれたら、何だと答えますか。

校長先生は、こう答えます。それは「ありがとう」という言葉です、と。

校長先生の大好きな言葉でもあります。

特に、みなさんの中には、校長先生が一声かけるだけで、えんぴつや消しゴムを拾ってあげるだけで、この言葉をよく使ってくれる人もいます。とても、うれしい気持ちになりますし、使っているみなさんも素敵に見えます。

この「ありがとう」という言葉を漢字を使って書くと、「有難う」。

「有る」ことが「難しい」と書きます。滅多にないことですよ。珍しくて貴重なことですよ。という意味です。

みなさんは、どんな時にこの言葉を使っていますか。困っている時に、助けてもらった時ですか。それとも、欲しい物を買ってもらった時ですか。

そうですね。自分にとってうれしい時によく使っていますね。

それはそれで、大変素晴らしいことです。

では、こんな時はどうですか。

「朝、起こしてもらった時」、「ご飯をつくってもらった時」、「誉めてもらった時」、「叱ってもらった時」…。どうですか。

みなさんにとって、自分の親が子供を起こすのは当たり前。ご飯を用意するのも当たり前。いいことをしたり、頑張ったら、誉めてもらうのが当たり前、と思っている人が多いのではありませんか。

叱られて、「ありがとう」なんて言う訳がない。と思う人も多いでしょう。

ですが、みなさんが当たり前だと考えている「朝、起こす」「ご飯を用意する」「誉める」などを、してもらえなかったら、どうでしょう。

あるいは、悪いことをしたり、怠けている時に叱ってもらえなかったら、みなさんはどうなっていくのでしょう。

みなさんにとって当たり前に感じていることでも、実は、「有ることが難しく」「大変貴重なこと」が多いのです。

もっと言えば、当たり前に感じていることが、珍しいこと、貴重なことだと感じていれば、今まで以上に幸せな気持ちになれますね。

さあ、自分も幸せな気持ちになり、相手もうれしい気持ちになれる、この「ありがとう」という言葉。毎日、たくさん使うようにしましょう。

今日も、真剣に聞いてくれて 「ありがとう」

全校朝会で、子供たちに話す予定だった内容です。物が豊かな時代に生まれ、物があることが当たり前、親(教師)にしてもらうことが当たり前、家族は子供中心が当然、と考えている児童も少なくないと考えております。

「子供を大事にする」というのは、子供の望むことを何でも叶えてあげることだけではない、と考えております。時には、物を得られない、自分で何とかしなければならない、大人(親や教師)の強権に従う等の経験をさせることも、「感謝の念」「有難み」を抱かせることが必要だと考えます。時には、「ならぬものは ならぬ」ことも。

今後、各ご家庭におかれましても、「ありがとう」「どういたしまして」の言葉が響き合えば幸いです。                     校長  石井 宏明

2020年2月28日 | カテゴリー : 校長室より | 投稿者 : siwasudasyou

校長講話 10月(全校朝会でのお話)

世界で一番多く歌われている歌

全校のみなさん、おはようございます。

あとちょうど1か月で、音楽会を行います。

みなさんの中には、担当楽器も決まり、授業中はもとより、休み時間や放課

後にも一生懸命取り組んでいる人も多くみられ、当日の演奏を期待せずにはいられません。

さて、世界で一番多く歌われている歌は、何という歌だと思いますか。

先生方に聞いてみたところ、「小さな世界」や「クリスマスソング」「子守歌」「ウィー・アー・ザ・ワールド」「世界で一つだけの花」「と答えてくれました。

理由を尋ねると「ディズニーは世界中みんなが知ってるから」「世界の多くで歌っていそう」などなど…。みなさんは、一番歌われている歌は、どんな曲だと思いますか。

正解は、「ハッピー・バースデー」です。

今年のしわすだだキッズにも、4名のお友達が、今日がお誕生日です。お誕生日おめでとう!

世界には70億人以上の人がいて、1分間に約127人が世界のどこかで生まれ、毎日が70億の命が生まれた誰かの誕生日になります。

毎日、どこかで、「ハッピー・バースデー」が歌われているのですね。

ところで、この「ハッピー・バースデー」という曲は、今から120年前にアメリカでつくられた曲です。

実は、原曲は「Good morning to all」という曲だそうです。

Good morning to you.

Good morning to you.

Good morning dear children.

Good morning to all.      ♬

 

「全ての子供たちにすてきな朝を」

そんな当たり前の幸せを歌った曲です。

私は、本当に、素敵な詩だと思います。

もし、この歌がこの歌詞のままで、毎朝、世界中で歌われたら、もっと「世界で一番歌われる歌」になりますね。

今日もみなさんと「おはようございます」が言えました。

たくさんのタッチもできました。

素敵な朝のあいさつが、今日もできること、明日もできること。

そんな当たり前の幸せを大切に、これからもあいさつをかわしていこうと思っています。

 

本日の全校朝会で子供たちに話した内容です。

しわすだキッズ一人一人が、毎日のあいさつで、素敵な朝を向かえてほしいという願いを込めて話しました。

毎日のはじめのあいさつはご家庭から。皆さまのご理解ご協力をお願いいたします。

校長  石井 宏明

2019年10月1日 | カテゴリー : 校長室より | 投稿者 : siwasudasyou

第1学期 終業式 校長式辞

全力を出し切ったね  ~振り返りで大事にしたいこと~

 

みなさん、おはようございます。

今日で、第1学期の授業も終わります。

みなさんが、どのようなことに努力し続け、どのような力をつけたのか。

日ごろの姿やこれから各担任の先生によってみなさんにお渡しする「あゆみ」でよくわかりました。よく頑張りましたね。

さて、今学期の始業式で、みなさんに「元気よく 楽しく しっかりと」というお話をしました。

4か月の学習、生活を終え、元気よくできたこと、楽しかったこと、しっかりとできるようにしたことは何ですか?

また、みんなで力を合わせて達成したことは、どんなことですか?

新しいこと、苦手に思っていたことに挑戦しましたか?

だれかのために、自分の力を発揮できたことはありましたか。

この第1学期を振り返る時に、校長先生が一番大事にしたいのは、結果ではありません。

みなさん一人一人が全力を出し切ったのか、ということです。

算数の一問一問、漢字書き取りの一字一字、リコーダー演奏の一音一音、そうじの時のひと拭きひと拭きなどに全力を出し切りましたか。

全力を出し切ったのであれば、どんな結果であっても、自分で自分を誉めてあげてください。今は結果に表れていなくとも、みなさんの中に、見えない力は付いているのです。

全力を出し切ることのできる人、出し続けることのできる人は、それが何よりも素晴らしい才能なのです。

明日からの44日間の夏休みは、自分で使える時間がたくさんあります。

そのたくさんの時間をどのように使ったのか、9月2日のみなさんの姿でわかります。この夏休みも、「全力」でよい楽しみ方をしてください。

 

本日の終業式で、子供たちに話した内容です。

日ごろからしわすだっ子たちを見ていると、教師の指導をとても素直に受け入れ、全力を出し切っているな、よくあれだけ頑張れるな、と感心することが多々あります。

逆に、頑張ってはいるけれど、まだ「余力」を残しているような印象を受けることもありました。

子供たちが一つ一つの取組(活動)に全力で取り組めるような場を設定し、達成感を味わわせたり、次への意欲を喚起させたりするためには、節目節目での振り返りが大切になります。もちろん、子供たち一人一人が身に付けた力、内なる人間性を発揮した行動面はとても大事です。

「全力を出す」ということは、自分の気持ち次第で誰にでもできることですが、出し続けることは、誰にでもできることではありません。ですから、「才能」であると話しました。

この夏休みにも、何か一つでも、お子様に全力を出し切る機会を設定していただいたり、励ましたりしていただければ幸いです。

ご家族の皆様が健康、安全にお過ごしなされますよう、心よりお祈り申し上げますとともに、第2学期からも引き続き、皆さまのご理解ご協力をお願いいたします。                                      

校長  石井 宏明

2019年7月20日 | カテゴリー : 校長室より | 投稿者 : siwasudasyou

プール開き集会(校長講話)6/17

プールでも力いっぱい運動 ~泳ぎたい子・泳げる子に~

みなさん、おはようございます。

運動会、新体力テストと体育に関する行事が続きましたが、みなさん、よくがんばりましたね。

運動に親しむ姿、得意でなくでも頑張る姿、友だちと話し合い、課題を解決しようとする姿を何度も何度も、何人も何人も見ることができ、大変うれしく思っています。

さて、埼玉県も梅雨に入り、あと1か月で本格的な夏になりそうです。

いよいよ水泳のシーズンがやってきました。

水泳の学習は、夏に適した学習です。楽しみですね。

みなさんが、気持ちよくプールに入り、水泳の学習がしやすいように、先月の30日に、6年生と先生方、そしてボランティアの保護者の皆さんで、プールのお掃除をしてくれました。

緑色だったプール、落ち葉やゴミのたくさん落ちていたプールサイドをゴシゴシとこすってくれていました。

汚い水が顔や口にかかっても、嫌な顔を見せずに必死に磨いてくれた6年生、きれいになったプールの水は、6年生の心の美しさ、そのものだなぁ、と感じています。

もちろん、細かな汚れ落としや仕上げ、授業に必要な物の準備は先生方です。

おかげで、いつでも、水泳の学習ができるようになりました。

まずは、みなさんで、6年生と先生方、ここにはいらっしゃらないボランティアのみなさんにお礼を言いましょう。

(全員で)「6年生のみなさん、先生方、ありがとうございました。」

さて、プールでの学習では、何よりも、水の中での運動を楽しんでほしいと思います。

その上で、陸上ではできない、水に浮いたり、水の中に潜ったりなどの運動や、歩くより速く進む方法を体験するなど、水の中でも、自分の体を自分の思い通りに動かせるようになってほしいなと思っています。

特に、5,6年生のみなさんには、4つの泳法の中から得意な泳ぎ方でより長く、より速く泳ぐことができるように挑戦してほしいと思います。

川口市の水泳記録大会にも挑戦できると、なお素晴らしいと思います。

どの学年でも大切なことは、その日の学習でがんばること、できるようにしたいことをしっかり決めること、そして、いつもお話ししている健康管理、「早寝・早起き・朝ご飯(・朝うんち)」が大切ですね。

この夏、みなさんが十二月田小のプールで、力いっぱい運動し、自分のめあてが達成できるようになることを期待しています。

「プール開き」の際、子供たちに話した内容です。

学校においては季節限定となる水泳学習をとおして、「運動好きな子(意欲)」「運動ができる体(技能・体力)」「水の事故から自分を守る(技能・態度)の育成に取り組んでまいります。

安全管理・指導や緊急時の体制にも、皆様と連携し、万全を期して指導してまいりますので、各ご家庭におかれましても、お子様の体調管理をはじめ、水着やプールカード等の持ち物、学習の過程における声かけ(特に、励まし)等、ご理解ご協力をお願いするとともに、海や川等における「水の事故」にも十分ご留意くださるようお願いいたします。         校長  石井 宏明

2019年6月23日 | カテゴリー : 校長室より | 投稿者 : siwasudasyou